ついに、iPhoneを折りたたむ日がやってくる。昨日9月10日、日本時間で開催されたApple Eventで、Apple初の折りたたみiPhone「iPhone Duo」が発表された。長く登場を待っていた人には、ようやく実物の姿が見えた、うれしい発表だったと思う。
同時に登場したiPhone 18 Pro/Pro Max、Apple Watch Series 12も気になる存在だ。形の変化はもちろん、写真の撮り方や日々の過ごし方にどんな変化をもたらすのか。今回は、それぞれの性能と楽しみなポイントを紹介したい。
iPhone Duoは、開けば7.6インチの大画面に
今回の主役は、やはりiPhone Duoだ。閉じた状態では5.4インチ、開けば7.6インチの画面になる。持ち歩くときはコンパクトに、写真や資料を見るときは大きく。この使い分けが、いよいよiPhoneでもできるようになる。
主な仕様は次のとおり。
- A20 Proチップを搭載。
- 内外の画面がProMotionと常時表示に対応。
- 背面に48MPのメインカメラと超広角カメラを搭載。
- サイドボタンにTouch IDを搭載。
- Apple Pencil(USB-C)には年内に対応予定。
発売は10月23日予定。Apple Pencilへの対応は発売時から使える機能と分けて考えたいが、スマートフォンの画面に直接メモやスケッチを書き込めるようになるのは楽しみだ。[出典:Apple公式発表・製品情報]
広告やデザインの仕事では、外出先で画像やレイアウトを確認する場面がある。小さな画面を何度も拡大する代わりに、本体を開いて全体を見渡せるなら、打ち合わせの進め方も変わりそうだ。
もちろん、実際の重さや開閉の感触、画面の折り目がどのくらい気になるかは、手に取って確かめたい。それでも「開いたら何に使おう」と想像できる時点で、新しい道具として十分にわくわくする。
iPhone 18 Proは、写真表現と電池持ちが進化
折りたたみの話題に目が向きがちだが、iPhone 18 ProとiPhone 18 Pro Maxにも、日々の使い勝手に関わる進化がある。
注目したいのは、48MP Fusionメインカメラの可変絞りだ。レンズに入る光の量を調整し、背景のぼけ方などをコントロールできる。商品を印象的に見せたり、店内の雰囲気を伝えたりと、撮影の工夫を楽しめる余地が広がりそうだ。
処理性能とバッテリーにも力が入っている。
- 2nmプロセスのA20 Proチップを搭載。
- GPUはA19 Pro比で最大40%高速化。
- 新しい放熱機構により、負荷の高い処理を支える設計。
- Pro Maxは最大45時間のビデオ再生に対応。
- Dynamic Islandは最大3つのライブアクティビティを表示可能。
日本での発売は9月18日予定。性能や駆動時間の数値はAppleの試験条件によるものだが、撮影や動画編集をする人には気になる進化だ。[出典:Apple公式発表、日本向け製品情報]
SNS向けの写真や短い動画をスマートフォンで作る機会は多い。撮る、確認する、編集するという作業が快適になることは、発信を続けるうえでもありがたい。派手な形の変化とは別に、毎日の小さな不便が減る進化にも期待したい。
Apple Watch Series 12は、日々の状態を知る手がかりに
もう一つ楽しみなのが、Apple Watch Series 12だ。新しいS11チップとヘルスセンシングシステムを搭載し、身体の状態を把握するための機能が強化された。
Appleの発表によると、心拍数を5秒ごとに測定し、心拍変動も従来より高い頻度で記録する。新機能の「準備度」では、睡眠や活動量などをもとに、その日の状態を0〜10のスコアで示すという。
バッテリーは日常使用で最大24時間。15分の充電で最大12時間使えるとされ、発売は9月18日予定だ。[出典:Apple公式発表]
忙しいと、疲れを感じながらも予定を詰め込んでしまう。そんなとき、休養を意識するきっかけが手首にあるのは心強い。数値だけで体調を判断するのではなく、日々の変化に目を向ける手がかりとして使いたいと感じる。
充電のために外す時間が短くなることも、身につけ続ける道具には大切な進化だと思う。
iPadとの棲み分けは、どう変わる?
iPhone Duoの登場で気になるのが、iPadとの使い分けだ。普段、Amazon Kindleの本をiPadで読むことが多いだけに、折りたたみiPhoneでどこまで快適に読めるのか、期待が膨らむ。外出先で本の続きを読みたいとき、ポケットから取り出して画面を開くだけで済むなら、iPadを持ち歩く機会は減るかもしれない。
購入を考えるときには、iPadにかける予算とも比較したくなる。両方を持つなら、それぞれにどんな役割を任せるかを考える必要がありそうだ。
現時点では、Apple Pencilを使ってじっくり描いたり、アプリで制作作業を進めたりするなら、画面の広いiPadを選びたい。一方で、iPhone Duoも年内にApple Pencil(USB-C)への対応が予定されている。対応アプリや書き心地が充実していけば、読書に加えて、資料への書き込みや簡単なスケッチまで任せられるようになるかもしれない。[出典:Apple公式発表]
そう考えると、今回の発表は、Apple製品全体の役割が少しずつ変わるきっかけにも見えてくる。
これまでiPadでしていたことをiPhoneが担い、MacBookでしていた仕事の一部をiPadが担う。 そして、在宅での本格的な制作や負荷の高い処理は、性能を重視したMac Studioに任せる。持ち歩く道具は身軽にし、腰を据えて作業する場所には十分な処理能力を用意する。そんな新しい棲み分けができそうだ。
もちろん、実際に任せられる仕事は、アプリの対応や操作性によって変わる。それでも、端末を単体で見るだけでなく、組み合わせによって働き方や楽しみ方を変えられると考えると、今回の発表はぐっと面白くなる。
発表を待つ楽しみが、今度は使い方を想像する楽しみに変わった。まずはiPhone Duoを開いて、いつものKindleの本を読んでみたい。その読み心地が、持ち歩く道具を見直すきっかけになるかもしれない。
(広報担当)
